真理は途なき大地

1929年8月2日J.K自身の見解
真理を引き下ろす事は出来ない。
むしろ、ひとりひとりがそこへ上がる努力をしなければならない。
あなたがたは、山頂を谷底へ運ぶ事は出来ない。
真理は途なき大地であり、いかなる方途、いかなる宗教、いかなる宗派によっても、近づくことの出来ないものなのです。
それが私の見解であり、私はこの見解を絶対的に、かつ無条件に固守する。無限で、いかなる条件づけも受けず、どんな途によっても接近することの出来ない真理は組織化しえないものであり、また、特定の途を辿るように人々を導いたり、強制したりするようなどんな組織体も形成されてはならない。……………信念というものは純粋に個人的なことがらであって、組織化する事はできず、また、してはならないものなのです。もしそうするなら、それは生命のない結晶体になってしまう。それは、他人に押し付けずにはすまない教義や宗派、宗教になるのです。……私はそれが霊的なものである限り、どのような組織体にも所属しようとは思いません。………自分自身であの絶対的で条件づけのない 真理を見出すために自らの独自性を育み、確立する妨げとなります。……中略
私はこの世界であることをやりたいと思っており、一心不乱にそれをするつもりです。
それは人を自由にすることです。私は人を、あらゆる獄舎、あらゆる恐怖から解き放ちたいと願っています。私は自由であり、どんな条件にも影響を受けず、全体であり、部分的でも相対的なものでもない、永遠である真理全体なので、わたしを理解してくれ、自由で、私に追随することなく、私を使って宗教や宗派となる獄舎を作り出すことのないような、そのような人を求めます。
むしろ、彼らはあらゆる恐怖から、宗教の恐怖から、救済の恐怖から、霊性の恐怖から、愛の恐怖から、死の恐怖から、生そのものの恐怖から自由であるはずです。
描くこと自体が楽しいから、それが自己表現であり、栄光であり、幸福であるから、芸術家は絵を描き、それと同じように、私もこのことを行うのであって、誰かから何かを得たいと望むからではありません。……中略……あなたがたは、他人が、その驚くべき力で~奇跡〜でもってあなたがたを〈幸福〉という永遠の自由の領域に運んでもらいたいと考え、それを望んでいる。……あなたがたは自分の霊性を誰か他の人に、あなたがたの幸福を誰かに、あなたがたの啓発を誰かに依存していま す。……中略………あなたがたは、ある一定の人々だけが〈幸福の王国〉への鍵を握っていると考えていますが。誰もそれを持ってはいません。その鍵を持つ権限は誰にもない。その鍵は、あなたがた自身の自己であり、そしてその自己の啓発と浄化の中に、その自己の清廉さの中にのみ〈幸福の王国〉かあるのです。……………
わたしの関心はただ一つ、人間を絶対的に、無条件に解放するということです。
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